【添乗員日記】新潟の職人技術を見て!知って!そして味わってきました!
2021年9月8日
イベント
皆様こんにちは!あてま高原リゾートベルナティオのかみちです!
初めての添乗員日記を更新いたします(^O^)よろしくお願いいたします♪
早速ですが、昨日9/7から始まりました1日クローバーツアー「新潟の匠を見る・知る・味わう」に参加してまいりました。
結論から言いますと、本当に新潟の職人技、伝統技術は素晴らしかったです!!
新潟県出身の私でもたくさんのことを学べて、新しい世界を見ることができました。
少々長くなりそうですが、ぜひお付き合いいただけますと幸いです。
ます最初にお邪魔させていただいたのは、燕市にある1816年創業の【 玉川堂(ぎょくせんどう) 】様。
1枚の銅板から様々なものを作り出します。創業時は洗面器やつぼ、たらいから始まったそうです。
その後明治に入ってからは、万博や博覧会に出品するために柄をつけたものを作り始めました。
建物入ってすぐのところに1893年のコロンビア万博で銅賞をとった賞状が飾ってあります。
現在は日常的に使うことができるものを作っています。
実は、玉川堂様の建物自体が有形文化財に指定されています。100年近く前から現存しているものも多くあり、
商品が置いてあるショールームは、5代目が生活していたお部屋だったそう。
現在の7代目の方が、おじいちゃんがここで生活していたとおっしゃっていたそうです。
作業をしているお部屋も歴史が垣間見える造り。トントンカンカン大きな音を出すので音がこもらないように
高い天井になっていたり、電気がなかった時代でも日の光がよく入るように高いところに窓がついていたり。。
成形だけでなく、柄をいれるのも職人技。
着色は、すべて化学反応。温泉にアクセサリーを持ち込むと黒くなりますよね、あれと同じ現象です。
どのように酸化液を使うか、どのように磨くかで柄を変えていきます。
商品は、3つ同時に作るものがあり、完成には数週間かかるそう。
よって、簡単に手に入れられるものではないのは確かですよね。
ただ、銅は殺菌効果もあり、お手入れは乾拭きでOK。殺菌効果のおかげで銅の花瓶はお花がきれいに咲いたり。
そして醍醐味は、経年変化での変色です。これは同じものでも使い方によって、手入れの仕方によって人それぞれ
変化する色が変わってくるそうです。
実際にこちらの写真。右が昨年作ったもので、左は40年前に作られたもの。ふたつとも同じ色で作られたものです。
左のものは少し茶色くなっていますよね、でもこれもまた味があって素敵でした。
次にお伺いしたのは包丁や刃物を製造、販売している【 藤次郎 】様。
藤次郎様はオープンファクトリーで、よくある工場見学のガラス越しではなく、手すりがあるのみ。
コロナ禍で今は自粛されていますが、職人さんとお話をしながら見学できます。
もちろん同じ空間ですので、においや音も同じように感じることができます。
実は、同じような業種の会社は、日本刀を作ることから始めている企業が多く、鎌倉時代・室町時代創業が多いそうです。
藤次郎様の創業は1953年。農機具の製造から始まり、冬場は農機具の需要が減るため果物ナイフを作ることから始まったそうです。
その後、果物ナイフが売れ始め、刃物をメインに製造を始めました。
包丁の製造工程には、打ち刃物と抜き刃物があり、違いは受注生産か大量生産か。
ただ、造る工程を見学していただくとわかりますが、機械より手作業の割合のほうが多かったです。
受注生産でも大量生産でもほとんどが手作業。最新機器と職人の技術が合わさって作られていました。
包丁で一番大事な切れ味。実は日本の技術が世界一だそう。
海外製品は高速で動くやすりとやすりの間にスッと通して刃を磨きますが、藤次郎様は牛のかわで
職人が加減しながら磨きます。
海外製品の刃の磨き方では、刃の断面がデコボコで例えばお刺身を切ると細胞が破壊が多く
生臭かったり、味が落ちてしまうそう。
日本人の舌は世界一繊細と言われています。それは日本人は和食を日常的に食べているから。
その和食を支えているのが包丁です。日本の包丁は、食材の味を落とすことなく切ることができます。
包丁には、業務用と家庭用のものがありますが、藤次郎様に売っているものは切れ味は同じ。
違いは、重さだったりいかに壊れにくくなっているかの違いです。
この写真の3本のうち、1本が業務用です。どれが業務用かわかりますでしょうか?
実は、刃と持ち手の間に金属が入ってるものが業務用です。
先ほど書いた壊れにくさ。間に金属が入っていることで包丁差しに勢いよくいれても
持ち手が簡単に割れないつくりになっています。
また横から見てみると、持ち手全部に金属が入っているのが業務用。
重みを使って切る職人さんもいるため、持った感じだと2倍ぐらいの重さがありました。
製造工程を見ていると、自分専用の道具を持っている方が多くいらっしゃいました。
実はこれも職人さんの手作り。木を使っているものもあり、木工加工の技術も持ち合わせているそうです。
商品だけでなく、その商品づくりを支えているものすらも自分の手でつくる。その技術すらも職人技ですよね。
続いて、皆様お楽しみのお昼ご飯!(^O^) 【日本料理 きふね】様で「 桐たんす御膳 」をいただきます!
「桐たんす御膳」専用に作られた桐たんすを模した入れ物に、2段お料理が入っています。
上段には季節の味、下段には炊き込みご飯とうなぎのちらしが入っていましたよ!そして美味しいお刺身とお吸い物。
大満足でとっても幸せになれるお昼ご飯です。
お店には、この入れ物の前段階も展示されていました。お食事の量や、圧迫感など改良を加えて特注でこの入れ物を作っていただいたそうです。
おなかいっぱいになり、次に向かうのは加茂市特産の桐ダンスを作る【 桐の蔵 】様。
実は十日町市の隣町、津南町から木を丸太の状態で仕入れているそうです。
まず仕入れた丸太を作るたんすに合わせた厚さでカットし、1年間野ざらしにします。
雨にあてて渋を抜き、お日様で乾燥させていくそうです。
その後、もう1年間板小屋で保管します。木も呼吸をしているので、すぐに作業に入るとずれてしまうそうです。
ですので、買ってきてから加工が始まるまでに2年間。場所も時間もかかりますよね。
その後、ご注文されたとおりに職人の技で加工されていきます。
見学させていただきたときには、帯が沢山入るたんすのご注文の品がありました。
こちらの写真。真ん中あたりで上下に2つ分かれているのがわかりますでしょうか?
分かれているのにも関わらず、木目は一直線。これも木目をまっすぐにするという工程、技術です。
実物はもっともっと美しいですよ。
また金具もオリジナルのものがあります。会津の漆を使った漆塗りで作っているそうです。
この金具だけでもきれいでかわいいですよね。
前は嫁入り道具として持たれていた桐だんす。もしかするとおうちにあるよという方も多くいらっしゃるかもしれません。
実は、桐の蔵様では修理も行っていました。全国各地から修理依頼が来ており、ただいま半年待ちとのこと。
本物の技術で、明治時代に作られたたんすも先日直したそうですよ。
価値があり、時間と手間がかかるため、高価なものですが、長く長く使えるものですね。
そして次にお伺いするのは、加茂市の老舗酒蔵【 マスカガミ 】様です。
マスカガミを感じで書くと【 萬寿鏡 】と書きます。万葉集の和歌を由来にしているとのことですが
創業当時に所轄の税務署長がおめでたい文字を当てて命名したというお話も。。。
よくよく商品を見てみるとFやJの文字が。
Fは普通酒、Jは純米酒、Sはシュプリーム(最高の意)を表しています。またその隣の数字は精米度。
最後は、三条市の保内という地域にある道の駅。実は保内は造園業が盛んで【 庭園の里 保内 】という名前の道の駅です。
通常の道の駅のように、お買い物ができます。
そしてよく見ると沢山の庭師の写真が飾ってあります。
庭師の作品が庭園いっぱいに広がっています。
ちょっとしたカフェもあり、お子様が遊べるキッズスペースも。
造園の町ならではの道の駅。園芸に興味がない方も楽しめますよ(^O^)
道の駅を出ますと、ホテルまで戻ります。
このツアーに参加して、職人さんたちが手間と時間と愛をこめて作っている商品はとても素敵で今の私では手の届かないものが多くありましたが
もう少し大人になったら、手にしてみたいものばかりでした。
新潟県にはこんなに素晴らしい技術があることをもっともっと広めていきたいと思うと同時に、ぜひ多くの方に参加していただきたいなあと思いました。
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【新潟の匠を見る・知る・味わう】
※事前予約制、満席になり次第募集終了。最終締切は3日前18時00分(催行確定3日前18時00分)
※お泊りでない一般の方もご参加いただけます。バスの乗下車はホテルまたは経路沿いから可能です。
■ツアー詳細
日程:2021年9月7日(火) 、14日(火)、21日(火)、28日(火)
10月5日(火)、12日(火)、19日(火)、26日(火)
11月9日(火)、16日(火)、30日(火)
行程:ロビー集合 8時05分
ホテル出発 8時15分 ⇒ 燕市 玉川堂 ⇒ 燕市 藤次郎ファクトリー ⇒ 日本料理きふね
⇒ 加茂市 桐箪笥協同組合 ⇒ 加茂市 マスカガミ ⇒ 三条市 庭園の郷 保内 ⇒ ホテル到着 18時30分頃
代金:6,600円(税込) ※昼食代を含みます。
※案内人が同行します。
定員:15名様 ※最小催行人数2名様
ご予約はホテル予約係025-758-4888まで♪
募集型企画旅行取引条件説明書面・契約書面については こちら
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以上かみちでした。長らくお付き合いいただきありがとうございます!